だいぶ以前のブログにサーブする事の意味をかいたことがあるが、仕えるという意味がある。
飲食店の本当の存在価値は、お客様に食事を提供することではなく、食事という媒体を通して幸せなシーンや空間を生み出すことだと思っている。
そのためには中心になる、媒体つまり商品のクオリティー、安全が一番大切なのは言うまでもない。
プラス、できる範囲でお客様の要望に答えることだと思う。
無理難題に応じるって事ではない。
良くあるのが、スンドゥブのあさり抜きとか。
以前自分が経験したのが、ガパオ辛味ぬきとか。
ハッキリ言って、ガパオって辛いのが魅力で、調理をするもの開発をしたものからすれば、抵抗ある。
でも、お客様にも事情があるわけで、出来ませんの一言で済ませてはいけない。
その方は、後々常連さんになっていただいた。
チョットしたこれは調理工程の話だが、あるのにメニューに無いから出来ませんという対応これが一番納得できない。
ウォッカトニックがあって、ソフトドリンクでジンジャーエールがあるのに、メニューに無いからモスコミュールは作れないみたいな。
実際に横浜のBARで経験しました。分かりやすいモスコで例えましたが、本当はもっとマイナーなカクテルですが。
自分も外食大好きで、お客様の立場になることが多いのですが、そんな要望を聞いてくれるお店はファンになります。
逆に出来るのに、お店の都合で出来ないと言われると、ちょっとなぁと思います。
もちろん、出来かねる要望もあるでしょう。その基準は自分は店長だと思います。
でも、なるべく「出来ません」のないお店でありたいと思います。
線引きなんてできないし、人と人とのつながりを商売にしているのだから。