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自分が18歳の頃、社会人になって初めて勤めた営業会社は、言わば「モーレツ営業会社」で厳しいのはもちろん、鉢巻をしめて営業訪問にいったり軍隊のような雰囲気があった。朝礼では営業成績が良くない営業マンは、通称「つるしあげ」といわれる洗礼をうける。言葉はもちろん、手まででてくるので、今であればかなり問題になるだろう。
そんな会社であった。
ある時に、全国の営業マンを集めて旅館に宿泊して営業研修をすることになり、全国から営業マンが集まった。
普段顔を合せた事のない、地方の営業マンまで終結した。人数にして100名くらいか?
自分は最年少だった。
この営業研修のネーミングは「地獄の特訓道場」。旅館の研修ルームに大弾幕が張られ、2泊3日の日程だった。
社長・営業本部長、そして研修部長3名が指導にあたる。
それ以外にも外部の講師陣も来ていた。
朝起きてマラソンから始まり、食事をしてから夜の11時まで缶詰状態での研修だ。
研修の間、研修部長3名が竹刀を片手に研修を見つめている。
あくびなどしようものなら、容赦なく竹刀と罵声が飛んでくる。3日間の研修で計10名くらいが、夜逃げした。そんな緊迫感がある研修だった。
確か、初日の後半か2日目だと記憶しているが、ロープレを研修部長3名と他の営業マンが見つめる中でする試験があった。
営業マンが2名壇上に上がり、一人はお客さん役、一人が営業マンで、会社から教えられた基本の営業を演じるのである。
この研修の目的は、会社から支給されたマニュアルをいかに忠実に守っているかをチェックすることだ。特に話し方がうまいとか、切り返し話法が鋭いとか、そんな部分は関係ない。マニュアルを覚えていれば出来ることだ。
しかし、ロープレが始まると、ことごとく皆、基本ができていない。
そのたびに、教育部長の罵声と竹刀で床をバシバシ叩く音が響き渡る。
ある種異様な雰囲気。竹刀をもった教育部長、100名位の営業マンが見つめる中でロープレをするのだから、緊張感はMAXだ。
それにしても、基本というかマニュアルを覚えていない人が多いという現実にちょっと驚いた。
自分はというと、緊張で口から心臓が飛び出そうになりながらも、「とりあえず、ぎこちないけど合格」と教育部長からの言葉をもらった。
自分は初めての社会人で、基本を覚えるしかなかったのが幸いした。
ただ、なまじ社会経験があって、営業経験などあると、自身の下手な経験から基本をおざなりにしがちである。
結局一次試験で100名中、合格をもらったのは、40名程度だった。
不合格の人は、会場から廊下に出され、通称「壁トーク」をする。(壁をお客様に見立てて一人でロープレをする)
合格した人のみが、別室に呼ばれて社長からの訓示があった。
社長いわく「マニュアルや基本を守っているだけで、契約は取れる」「逆にそれを守らなくても契約は取れるが、安定的な成績は残せない」「基本ができての応用」とかそんな話があった。
そして論より証拠と言って、営業成績トップ10は全て合格者のメンバーだと話してくれた。
それと同時に「基本=簡単と思われがちだが、トップセールスマンにはそんな思考はない」「下手な頭を使って応用を考えるより、基本を磨いていく方がトップセールスマンへの近道だと」そんな言葉をもらった。
遠い昔の話でしたが、単純なことほど差が出やすいのも事実だ。
スンドゥブを1杯作るということに関しても、コチュジャンやタレ・スープを作る段階からになると別だが、それらがそろった状態で作るのは、単純で簡単かもしれない。
ただ、そんな単純な調理にこだわりと気遣いが必要だと思う。
単純な作業ととらえるか、美味しく食べてもらいたいという気持ちや気遣いで、変わってくるのが料理である。
お米を炊きなさいと言ったら誰でも炊けるだろう。
ただ、米の粒をそろえたり、水、浸水時間、火加減、蒸らしなど単純な中に気遣いやこだわりもち、「飯炊き名人」と言われる人がいる位なのだ。
純豆腐を作るスタッフは「純豆腐名人」「純豆腐・名プレーヤー」を目指して欲しいものである。
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