年代とか世代というものがある。
これは避けて通れない現実だ。

男性主人公であれば「あしたのジョー」や「巨人の星」「アタックNO1」と言った個人を対象として、主人公とライバルの戦いがテーマのマンガが多かった。
そして憧れたり、目指したりした。

それを「スポ根世代」と呼ぶ。

その双璧に「ジャンプ世代」という世代。週刊少年ジャンプを読んで育った世代だ。

「キン肉マン」「ワンピース」「ドラゴンボール」などが代表的で、前者の個人の主人公を中心としたストーリーで永遠のライバルとの死闘をテーマにしているのに対して、後者はちょっと間が抜けている主人公を中心にして、周りの仲間が助けたり、盛り上げたりしてチームとして突き進んでいくのがテーマ。

どちらがいいとか悪いとかそんな事ではないが、思春期の植えつけられたそんな意識が、仕事などにも影響をしているという。

もっと掘り下げると深い話になるが、今回のテーマからそれるのでこの辺にしておこうと思う。同じように、世代というか時代の流れの中で、黒電話→プッシュホン→ホームテレフォン→携帯電話→スマートフォンという時代の流れがあるし、インターネットの普及によってだいぶ人の意識は変わってきている。

昔、出前を取る時には、電話をしてメニューを注文して住所を伝えるのが一般的であったが、いまではあらかじめ住所などを登録して携帯やPCでインターネットを通じて注文する機会が多くなっている。

人の手を煩わせる事がないので、その分ポイントなどがついてお得感があったり、待ち時間があらかじめ確認できたり、カラーのメニューなども確認出来る。

ホテル予約などもそうだが、今後は今以上にその傾向は強くなると思う。

なにが言いたいのかというと、時代の流れによってメディアの支流が変わったり、人々の価値観や意識も変わるということ。

携帯電話しか知らない世代やジャンプ世代に、黒電話的な発想だったりスポ根のマーケット理論では通用しないということだ。

これは商品開発(飲食以外でも)や売り方などに直結することだと思う。

東京純豆腐はある意味、女性にはちょっと入りにくいディープな韓国料理店にしか無かったスンドゥブを、気軽に入れるカフェ風の作りにして一人客でも入りやすい雰囲気にした部分が受けた部分でもあるし、辛さやベーススープトッピングを自分流に選べる、そして様々な種類のスンドゥブを用意した部分もお客様に評価を受けている部分です。

それでも、韓国の味や雰囲気にこだわって一人でも韓国に行ったり、新大久保のお店に行くマーケット層もあるわけです。

どのマーケットに照準を絞るか、またマーケットを作るかによって業態や商品、また広報戦略が変わってくるのだと思う。

牛丼と言えば吉野家だったが、今はすき家の一人勝ち的な部分が多い。

吉野家は圧倒的に男性客だが、すき家はファミリーや女性もみかける。

もちろん価格の部分もあるが、男性客しかいない牛丼専門店にファミリー層を取り入れようと店舗設計や、様々なバリエーションの牛丼、そして広報もそれを意識したものになっているすき家に対して、吉野家は広報も含めて老舗牛丼店としての味であったり、男性的なイメージが残る。

どっちが良いとかではないし、自分は個人的には圧倒的に吉野家は好きだし、自分らの世代はそんな人が多いが、もっと若い世代になるとチーズ牛丼が旨いとかすき家派がかなり多くなってきているのも事実。

自分らが若い時代にガールフレンドと牛丼屋に行くことは考えられなかったが、最近ではすき家のテーブル席で良く見かけるようになった。

これも時代の流れとニーズの多様化、そしてマーケット戦略によるものだと思う。

これは飲食業に限った事ではないと思う。

自分たちの世代は子供のころに野球をしたり、カブトムシを捕りに山に登ったりするのが日常だったが、テレビゲーム世代が大半を占めてきて、良い悪い抜きにしてそこからパソコンに親しむようになり、インターネットを楽しんだり、プログラムを組んだりした世代が今のIT業界を支えているのが実情だ。

いきなりIT業界のプロになろうと思ったのではなく、ハードルの低いゲームやインターネットを体感して、興味を持ち勉強してプロになったみたいな人が多い。

今までとらえていたマーケットとは違う視点で見てみる。

違ったマーケットが見えてきたら、それに即したメディア戦略や売り方を構築する。

新しいものを見る、そして受け入れる姿勢を持つこと。

これからは、そんな考えかたも必要だと思った先日の夜でした。

ちょっとスンドゥブとは離れたエントリーですが、まぁ業態開発でも同じことが言えるので生意気な事を書いてみました。

おしまい。