先日、先日亡くなったスティーブジョブス氏の記事を読んで共感したことがあった。

日本の企業がアップル社に負け続ける原因というものだ。

それは作り手としての素人の顧客の意見を聞きすぎるというもの。

なに、お財布携帯がついてた方が便利だとか、ワンセグが付いていた方が良いとか片手でメールを打ちたいとか。

顧客は色々な要望をもっている。

確かに、そんな意見を聞く必要性はあるのだが、作り手としての素人である顧客は、既存のものを組み合わせたり色々と意見を持ってはいるが本当にどれが良いのか判断出来ていない。
そんな意見を集約させたガラパゴス携帯は、スマートフォンの台頭により衰退の一歩をたどっている。

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ジョブズ語録
◆消費者に、何が欲しいのか聞いてそれを与えるだけではいけない。
◆製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せてもらうまで自分は何が欲しいのかかわらないものだ。
商品を作る時には作り手は、一般の顧客の創造を超える、発想で考えていかないといけない。

例えば、ソニーのウォークマンが一世を風靡した時に、音楽を歩きながら聞けたら良いなという顧客の発想はなかったはずだ。ソニーの盛田会長が創造して、いつでもどこでも音楽が聞けるという、新しいスタイルを企業側から発信したのだ。

Iphoneも、顧客の創造を超えた商品だったと思う。Flashにも対応していない、日本ではおなじみのお財布ケータイや、ワンセグも付いていないが、全世界的な爆発的なヒットとなり、アップルの企業価値を一気に上げた。

顧客はIphoneのような携帯電話を創造できただろうか。

作り手が顧客の創造を超えた物を作りだして、それを顧客が受け入れたという形だと思う。

なんで、顧客の意見を参考にする事は大切だけれども、顧客が表面的に求めているものだけを追求したり、リサーチやマーケティングを在り方を間違えると、誰でも考え付くように商品しか出来ない。

流行りのラーメン屋さんが、お客さんに「これからはどんなラーメンが流行ると思いますか?」なんて質問は絶対にしないはずだ。

なので、商品を作る側の人間は「お客様のご意見を聞く耳はもっても、それだけをしていれば結果が出る」とは思わずに、お客様を驚かす位の発想力を磨かないといけない。

そして、そこに自分のメッセージを込めるのである。

料理で言えば、本やWEBなどでレシピは色々と調べることが出来るが、ただそれを再現するだけならば、家庭の料理と変わらない。

そこにオリジナリティや開発者のメッセージが入って初めて創造的な、料理になるのだと思う。

作り方を真似たり、スタイルを真似たりするのが飲食業界の慣習としてあるが、そこがあるかないかで、本物とパクリ業態の差が出てくるのである。

料理は想像力と主張だ!!!なんてね。