日本にとって本当に激動の年だった。
辛い事、悲しい事、沢山あった。本当に言葉では現す事が出来ない。
会社も激動だった。震災のあった3月には4店舗の出店計画が、あり全て11日以降の予定。
関東圏では二子玉店があり、開店準備をしているさなかの大震災。
オープン日が大幅にずれました。
被災地の宮城にある仙台店は、壊滅的な被害状況。
一ヶ月程、営業が出来なかった。不幸中の幸いだが、スタッフは無事だったのが救いでした。余震があると直ぐに仙台の店長に電話連絡してたなぁ。
電話に出ないと、心配で心配でヒヤヒヤもんだった。
その後も続く自粛ムードや節電で、飲食業会は大打撃でした。
夏の暑い時期に、熱いスンドゥブを出している店舗が節電で冷房を制限されるのは非常に厳しいです。
それで、青山ギャラリーでお付き合いのある、イラストレーターの鳳ヘッポバーンにご協力を頂き、全店でうちわを作ったり…。
苦しい時期でしたが何とか、乗り越えて来ました。
その間も出店計画は続き、今年は10店舗の出店で終わりました。
内、2店舗は新しい業態です。この数字をどうみるか?
まだまだです。
ただ、一つ言えることは、日本の食文化に定着している、
誰しもが親しみのある題材ではないと言う事。
ラーメン、うどん、ステーキなどは、誰しもが知っている。
スンドゥブは、まず題材の説明から入らないといけない。
でも、マイナーなスンドゥブを日本の食文化にするという理念にかかげた以上、その辺も考慮しての戦略。
サークルKサンクスさんからの、東京純豆腐監修のスンドゥブの発売。
大手ハンバーグチェーンや大手ファミレスチェーンのTVCMで、毎日「スンドゥブ」っていう言葉が聴けるのが嬉しい限りです。
去って行った仲間も居たけど、それ以上に増えた仲間。
暗い話もあったけど、明るい話題もあった。
そして、飲食事業部の大忘年会。
社員のみだが、総勢60名程でパーティー会場を貸し切り、様々な趣向を凝らして、笑あり、涙ありの今までの人生の中で最高の忘年会だった。
多分、一生忘れない心に残る忘年会だった。
もし、自分に何かあったら、葬儀で流して欲しいくらいだよ。
ちょっと、話はずれましたが、来年は今年は以上にスンドゥブは一般的になると思います。
そして、新業態を含めてまた、激動の年になるだろう。
現状を認識する。分析する。
それは全て未来をより良いものにする為の、ツール。
だから、変化する事に意味がある。逆にいえば分析も過去のデータを元にするものなんで、それを壊すことも意味ある。数字で。
そして、大切なのは未来を変えるパワー。
生きていれば、辛いことや苦しいこともある。
でも、そんな中でも嬉しいこと、楽しいこと、未来に繋がりそうなこと。
凄くちっぽけななことでも。
そんな種を見逃さず、大きく育てる事が必要なんだと思う。
たまたま社長がNYで、目的店に向かっている時に強い雨が降って来て、たまたま近くにあった、スンドゥブが売りの店に入ったのがスタート。
その美味しさに魅了されて、全く異業種の飲食をやって見たいと始まった事業。そんなちっぽけな種がなかったら、今の東京純豆腐はない。
そこが根元。
でも、始めてこの話を聞いた時に、社長には失礼かもしれないが、それほどの、パワーを感じなかったんです。
それが、I取締役、H山部長、それと俺が具体的に推し進めてと言うか、社長の心に火をつけたような気がします。
もし、最初から現在の事業部のそして、国内におけるスンドゥブのイメージがあったのなら凄いけど。そこまでのイメージはなかったと感じました。
その種に真剣に向き合い試行錯誤して、本気で喧嘩して本気で喜びあい、涙した結果、芽が出たんだと。
そして、出た芽を大きくしてくれてるのが、今のスタッフ皆んなです。
社長、間違ってたら、今度叱って下さい。
そんなこんな長い話になりましたが、可能性はロジックでは無く、思いで無限に広がるものなんだと思う。
小さい種を大きくすること。
そして、現状の自分を未来に向かって創造しよう!
想像じゃないよ。
創るんだ!
そんな集団がいればいくつでも事業は創れる。
そして、事業部のテーマ。
誰かを元気にする。自分が元気じゃなきゃ元気に出来ない
誰かを元気にするってことは、元気を与えられる自画像を創造することなのだから。
頑張ろう、我を張ろう、そして分かち合おう。
今年も本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
そして、沢山のお客様に支えられて来ました。
本当にありがたいと思うとともに、感謝いたします。
来年はもっともっと愛される愛される、東京純豆腐でありたいと心に誓う限りですございます。
来年は今年以上に、お客様にとっても、スタッフにとって必要とされる事業体であることを誓います。
大晦日を迎えた今、今年の出来事は、たった今から来年への架け橋。
栄光への架け橋に出来るよう、自身の思いと自分への期待を強めて、2012年を迎えよう!
飲食業は大晦日も元旦も関係ないけど、新たなきっかけを見つける為にはいい機会。
いいお年を……ではなく自らいい年にして行こう。
そして、今年の自分の言葉は「ありがとう」です。
来年の年末の言葉は……まだ秘密です。
では、2012年に会いましょう。
東京純豆腐
フードプロデューサーS 杉山浩之